日本一過酷!?糸島三都110キロウォークの体験談と大会情報まとめ。

こちらの記事をご覧になっているということは、糸島三都110キロウォークに参加しようとしているか、既にエントリーをされた方だと思います。

まっつん(猿ver)サムネイル
ご愁傷様です!笑

ぼくは第9回、第10回と2年連続で参加して、無事に完歩することができました。

第9回大会(2018年)

第10回大会(2019年)

そして、この2回の参加を通じて、「糸島三都110キロウォーク本当にいい大会だなー」と心から思ってます。

レース中は苦しくて、エントリーしたことを後悔したり、「もう2度と出るもんか。」と思うのに、不思議と時間が経つと楽しかった思い出になってしまいます。

だから、参加を迷っている人にはぜひ参加してほしいし、既にエントリーしている方は存分に楽しんでほしいと思います。

こちらの記事では、「糸島三都110キロウォーク」が、一体どんな大会なのか、2回参加したぼくの経験から、魅力やポイントなどを紹介したいと思いますので、ぜひ参考にされてください。








糸島三都ってなに?

糸島市は2010年に前原市、志摩町、二丈町が合併してできた市なので、その3つの地域にまたがったコースを歩くため、そういう大会名になったみたいです。

回数からすると、合併して糸島市が誕生した年が、第1回の開催だったようですね。

ちなみに第7回のときは、直前に「熊本地震」が発生したため止む無く中止をして、参加費は参加者の了承を得て、全ての参加費を被災地に寄付したそうです。




大会概要

糸島の「いと」にちなみ、糸島の三都にまたがる110kmを歩くウォーキングレースで、その距離はもちろん、歴代の完歩率の低さから、「日本一過酷」とも言われるレースです。

なお、第8回までの「歴代平均完歩率」は50%を切っていますが、第8回、第9回では、天候にも恵まれ、50%を上回る完歩率となっています。

オフィシャルサイト
http://www.ito110walk.jp/
開催日程
毎年4/20前後の土日に開催
スタート時間
正午12時
スタート、ゴール地点
志摩中央公園(糸島市志摩初)
距離
110km(55km×2周)
制限時間
28時間(各CPでも制限あり)
定員
1500名
参加費
8,000円(高校生以上)、4,000円円(中学生以下)

※上記の概要は2019年に開催された第9回大会までの内容です。




駐車場について

駐車場は「応援者」「スタッフ」専用なので、選手は利用できません。

選手でマイカーで来る方は、筑前前原駅周辺のコインパーキングに停めて、シャトルバスまたはタクシーで会場まで行きます。

ご家族や友人の方は、応援やお迎えの際に、以下の「110キロウォーク駐車場」を利用できます。

駐車場マップ

※駐車場は夜間は閉門されるので、出入りはできなくなります。




糸島を堪能できるコースだけど激ハード!

ちょっと見づらいですがコースマップ↓
糸島三都110キロウォークコースマップ

コースの上半分は糸島半島、下半分は山間部の麓をぐるっと回ってから市街地を抜ける、それを2周するコースになります。

まっつん(猿ver)サムネイル
山間部も含まれたら地獄やね><

糸島は高い建物もなくて視界が開けているし、海沿い、山沿い、畑、民家など、田舎道を堪能できるので、歩いていてとにかく気持ちがいいコースだと思います。

ルートラボというサービスでは、GPXデータが公開されていて、標高グラフやルート再生などができて面白いですよ。
ルートラボで糸島三都110キロウォークのコースをみる




エイドおよびチェックポイント(CP)

地点 距離 場所 制限時間
1周目 スタート 0km 志摩中央公園
エイド 5.2km 九州大学
エイド 17.4km ファームハウス
エイド 24.1km 志摩中学校
第1CP 31.6km 加布里漁港 19:40
エイド 38.6km 石崎公民館
エイド 47.4km 井原住吉神社
2周目 第2CP 55.2km 伊都の湯どころ 01:40
エイド 69.6km ファームハウス
エイド 76.3km 志摩中学校
第3CP 83.8km 加布里漁港 09:00
エイド 90.8km 石崎公民館
エイド 99.6km 井原住吉神社
ゴール 110.4km 志摩中央公園 16:00

※第2CPからが2周目になります。

こうして見るとわかる通り、大体エイドは10km前後で刻まれている感じです。

ただし、1周目の「九州大学→ファームハウス」が12.2kmで長め、2周目の「伊都の湯どころ→ファームハウス」が14.4kmと極端に長いですね。

まぁでも、実際に歩いてみると、ちょうど良いタイミングでエイドが設定されているような気がします。

まっつん(カフェver)サムネイル
なんとなく(苦笑)



同じコースを2周に「心折れる人」が続出!?

糸島のコースは好きだけど、同じコースを2周するのがきついんよ。。

と、結構みんな口を揃えて言います。

まっつん(カフェver)サムネイル
個人的には、半分は夜で景色はあまり見えないので、2周だから辛いとは思いませんけどね。。

しかし、1周目が終わったチェックポイントで、「ようやく半分終わった!」と思うのと同時に、「これをまたもう1回やるのか..」と思わずにはいらないのは確かで、事実1周終わったところでリタイヤする人がかなり多いです。

50%前後という100キロウォークの中でも「特に低い完歩率」は、100キロではなく「110キロ」であることに加えて、この2周ということが大きく関係しているのかもしれませんね。。




コースの後半(南側)が本当にきつい

ハードな南側を拡大
ハードな南側の拡大地図

まず、上のマップの中央やは左あたりからの、西九州道沿いが曲者です。。

コースの形状からして、迂回させられているような感覚があって、地味に距離があるのでしんどいんです。。しかも、1周目は夜なので(ペースによる)、対向車線のヘッドライトが眩しい。。

まっつん(猿ver)サムネイル
レース中は「嫌がらせかよ!」と思ってしまう。。

そして、コース上で最も辛いと思われるのが、左下にある青丸(エイド:石崎公民館)から右下の青丸(エイド:井原住吉神社)のまでの道のり。

この間は、「景色が変わらない」「アップダウンが続く」という感じできついんですが、これ以上は言葉ではうまく伝え切れません(苦笑)




コースハイライトと要所のレポート

スタート!
スタート地点

スタートしてからしばらくは、あまりパッとしない道などをしばらく歩き、程なくして1つ目のエイド「九州大学」に到着します。

九州大学伊都キャンパスエイド
九州大学伊都キャンパスエイド

この辺りは、まだかなりの混雑していて、自分のペースで歩けないのでストレス溜まります。。

徐々に人気の少ない田舎道に入っていきます。
人気の少ない田舎道

7〜8kmぐらいから海沿いエリアに入っていきます。

海が見えた!
志摩の田舎道

海沿いに出て、「ざうお本店」を過ぎてから、一旦また海沿いから離れます。

時期的に沿道にはところどころ花が咲いていて綺麗です♪
沿道の花たち

再度、海沿いに出てきました!
海沿いの道

そして、二見ヶ浦の夫婦岩!
二見ヶ浦の夫婦岩

やっぱり海沿いは気持ちいい!

天気さえ良ければ、海沿いを歩くこの辺りが一番のハイライトということになるでしょうね♪

まっつん(カフェver)サムネイル
2周目は夜なので寂しいですけどね(苦笑)

二見ヶ浦を過ぎて海側から離れてすぐに、2つ目のエイド「ファームハウス」に到着します。
ファームハウスのエイド

有名な「つまんでご卵」のすぐ近くですね。

まだ20kmも行ってないので、比較的みんな元気そうです。

ここから次の3つ目の「志摩中学校」までの間に、もう一度海沿い(野北)に出ます。この辺りもカフェなどがあって雰囲気がいいですよ♪

ちなみに、この先の区間(志摩中学校から加布里漁港まで)は、公衆トイレもコンビニもありませんので、志摩中学校で用を足しておいた方が安心です。

志摩中学校から先は個人的には好きなポイントで、田舎道の雰囲気もすごく良いです。

一面に広がる小麦畑
一面に広がる小麦畑

さらにこの辺りからは、糸島富士と呼ばれる「可也山」をしばらく左手に見ながら進みます。(写真がなくてすいません..涙)

田舎道を過ぎると、全体で唯一の舗装路ではない道(草地)を歩けるポイントが出てきます。
唯一の舗装路以外を歩けるポイント

本当は歩道を歩かないといけないんだと思いますが、足腰への負担を軽減したいので、結構たくさんの人がここぞとばかりに草地の方を歩いてます(笑)

直後はめちゃくちゃ広い歩道のエリアがしばらく続きます。
めちゃくちゃ広い歩道のエリア

歩道が狭いと前後の人に気を遣うので、広いだけでかなり精神的に楽に歩けます。

加布里漁港の直前で弁天橋を渡ります。

玄海方面の夕焼け。
弁天橋の夕焼け

そして、ようやく第1CPの加布里漁港に到着します。

加布里漁港で提供される「おにぎり」と「夕陽」が疲れた心と体に沁みます(涙)

まっつん(猿ver)サムネイル
ここでは「まだ1/4ぐらいしか歩いてないこと」をなるべく考えないのがポイント!笑

ちなみにハイペースな先頭集団以外のほとんどの方が、加布里漁港前後で夕暮れを迎えることになります。

ここからは夜で暗くなっているので、しばらく写真はありません。

しかし、ここからが糸島三都110キロウォークの本番です。

なぜなら、この辺りから一気にきつさが増してくるからです。

  • 周囲の人が減って心細くなる
  • 暗さで視界が減って単調になる
  • ハードな南側のルートに入る
  • 足にトラブルが発生しはじめる

その分、エイドが現れたときは、昼間の何倍も嬉しさがこみ上げます。

一番きつい区間(石崎公民館→井原住吉神社)を過ぎ、西九州道を今度は南から北に横断、その後一旦街中を通過して、そしてまた何もない田舎道。

そして、遠くに一際明るい照明らしきものが見えてきて、あれがきっと第2CPの「伊都の湯どころ」だと信じて、ひたすら歩きます。

深夜24時前後。

ついに第2CPの「伊都の湯どころ」に到着。
第2CP

ようやくここで半分(55キロ)地点。

安堵と同時に「リタイヤ」の文字ががちらつきます。

ちなみに最寄りのJR筑前前原駅の終電に間に合うリタイアバスは、第2CPを「22:20」に出発するので、その後にここでリタイアしても、朝までスタート地点で待機することになります。

温かいラーメンを食べ、心と体を温める選手たち。
温かいラーメンで心と体を温める戦士たち

美味しいラーメンに元気をもらい、リタイアする人たちを横目に「俺は諦めないぞ」と心に決め、2周目に入りました。

このあとは写真とか撮ってる余裕はありませんので、nophotoです(笑)

少しはコースの雰囲気が伝わったでしょうか。。




リタイアについて

九州大学以外の各エイドまたはCPが「リタイアポイント」となっていて、残念ながらリタイアとなった場合は、そちらの「リタイア受付」に申し出ます。(無断リタイアは禁止)

リタイアポイントでのリタイアが推奨されていますが、万が一、それ以外のコース上でリタイアせざるを得ない場合は、リタイア専用の電話番号に連絡します。

リタイアされた方は、基本的に志摩中央公園(スタート地点)まで送迎をしてもらい、コミュニティバス(交流プラザ志摩館前バス停、初バス停)やタクシーを利用することになります。

ただし、次のリタイアバス(志摩中央公園経由)に乗ると、筑前前原駅へ行き、福岡空港行きの電車に乗れます。

加布里漁港発 20:00と20:30
石崎公民館発 22:00
伊都の湯どころ 22:20

逆に言うと、これを逃してしまうと、これ以降の時間にリタイアした方のほとんど(お迎えが来ている方以外)は、スタート地点で待機してコミュニティバスの始発を待つことになります。




歩行ペース(速度)について

参考までに第9回大会のトップの方と最下位の方の記録を。

所要時間 平均速度
トップの方 14:35:15 7.57km/h
最下位の方 27:57:10 3.95km/h
まっつん(猿ver)サムネイル
時速7.5kmって早めのジョギングぐらいあるよね(苦笑)

計算すれば明らかですが、110kmを制限時間の28時間以内で歩くなら、約4km/h以上の平均速度が必要ということになります。

しかし、実際に歩く速度で考えると、エイドでの休憩、食事、トレイなどで消費する時間を加味しないといけません。

おそらく、それらで合計4時間前後はロスするので、24時間前後が純粋に歩いている時間と考えると、最終的に4.5km/hぐらいは必要になります。

一般的な成人の歩行速度が概ね「5km/h」ぐらいと言われているので、休憩している時間以外は、黙々と普段通りの速度で歩くという感じですかね。




朝晩は冷え込むので防寒対策が必須!

ぼくが参加した第9回、第10回は、晴天に恵まれたので、日中の最高気温は25度〜26度で、アスファルトの上をずっと歩くので真夏かと思うほど暑かったです。

しかし、夜になると10度近くまで気温が下がります。特に畑や田んぼに囲まれたエリアになると、一気に気温が下がります。

よく見かけるウェアリングは、上は「Tシャツに薄手のシェル」、下は「スポーツタイツにハーフパンツ」

ぼくも1回目はこれと同じような感じでしたが、寒さを結構感じ他ので、2回目は「半袖のTシャツの上に長袖のTシャツを重ね着」して、その上から薄手のシェル、「ハーフパンツは止めてロングパンツ」にして臨みました。

結果的にそれでちょうど良かったです。

ウェアや携行品などの装備については、「完歩のコツ」を書いた記事の載せてますので、気になる方は参考にしてください。
ぼくが100キロウォークのために揃えた「必需品」と完歩のコツ




エイドの提供物がマジで秀逸!

ぼくは他のレースに参加したことがないので比べようもなかったのですが、事前に公開された各エイドの提供物一覧を見た友人が言ってました。

こんなにエイドが充実したレースはあんまりない!別府行橋とは比べ物にならない!

まっつん(カフェver)サムネイル
別府行橋さん、ごめんなさい(笑)

そして、第9回(2019)は第8回と比べて、更にレベルアップしてました。

第9回(2019)の提供物のリストはこんな感じ↓

距離 場所 提供物
1周目 5.2km 九州大学 塩アメ、チョコ、水、塩
17.4km ファームハウス 生チョコ、水、塩
24.1km 志摩中学校 ドライフルーツ、コーヒー、レモネード、水、塩
31.6km 加布里漁港 おにぎり3個、レモネード、水、塩
38.6km 石崎公民館 トマトスープ、コーヒー、レモネード、水、塩
47.4km 井原住吉神社 ぜんざい、レモネード、水、塩
2周目 55.2km 伊都の湯どころ 糸島ラーメン、コーヒー、レモネード、水、塩
69.6km ファームハウス 地鶏焼肉、玉子スープ、水、塩
76.3km 志摩中学校 バナナ、コーヒー、レモネード、水、塩
83.8km 加布里漁港 パン2個、ヨーグルト、水、塩
90.8km 石崎公民館 焼き菓子、コーヒー、レモネード、水、塩
99.6km 井原住吉神社 バナナ、アメ、チョコ、キャラメル、水、塩

で、何がレベルアップしたのかって話ですが、メニュー自体は大きく変わってなくて、細かい点になります。

まず1つ目は、汁物が断然おいしくなってました♪

ホットトマトジュースだった「トマトスープ」は、美味しいトマトスープに。サラサラだったぜんまいは、小豆の粒や餅も入っている美味しいぜんざいに。玉子スープも美味しくなっている気が..

2つ目は、1周目の志摩中学校の新メニュー「ドライフルーツ」が加わりました♪

糸島の「Little Souk(リトルスーク)」さんのもので、とても美味しかった♪
リトルスークのドライフルーツ

他にも、いくつか紹介しておきます。

加布里漁港(第1CP)のかしわおにぎりはやっぱりうまい!
第1CPのおにぎり

まっつん(猿ver)サムネイル
相変わらず、一つだけ鶏めしではなく白飯だった(笑)

毎回、折れかけた心をもう一度古い立たせてくれる、伊都の湯どころ(第2CP)のラーメンも健在。
第2CPのとんこつラーメン

しかし、量が1/2~2/3ぐらいに減ってたのと、受け取る前によそっておいた分を渡され、少し冷めてて残念でした。。(前回はお店のどんぶり1杯分を熱々でいただきました。)

まっつん(カフェver)サムネイル
量が減ったのは、他の提供物のクオリティアップの分と思えば仕方がないですね。

過剰な期待は禁物ですが、参加料も8千円と安くはないこともあって、糸島三都110キロウォークのエイド提供物は、相変わらず素晴らしいと思います♪




スタッフや運営の皆さんが神対応!

各所のボランティアスタッフ、各所で誘導している警備員?などなど、笑顔と大きな声で応援してくれたり、案内してくれます。

特に一人で歩いているときは、エイドでスタッフが暖かく迎えてくれると元気でますし、知らない人でも応援してくれる人がいるのといないのでは全然違うと思います。

エイドで座って休憩していたときに、「水汲んできましょうか?」とボトルの補給をしに回っているスタッフの女性がいて、これには感動しました。

あと、面白いのはコース中にちょこちょこ出てくる案内に、スタッフが一言「名言」のようなものを手書きで書いてくれていて、まぁそれに啓発されるわけでもないんだけど、クスっと笑えたり、何よりその気持ちが嬉しくて、頑張ろうって思えました。

それとゴールの瞬間も、心から「頑張ってよかった」と思わせてくれるような対応が待ってます。

まっつん(カフェver)サムネイル
こんな汚れた心のぼくでさえ目に涙を浮かべたほどです(笑)

ゴールでこんな風に迎え入れてくれる大会を、ぼくは他に見たことがありません。

また、通りがかりの人で「がんばれー!」と声をかけてくれる人も結構いて、糸島の人たちの温かさにたくさん励まされた気がします。

このホスピタリティの高さが、この大会の一番の魅力であることは間違いないと思います。




最後に..

いかがでしたか?

糸島三都110キロウォークに参加する気になってもらえましたか?

実際、ぼくと一緒に参加した仲間は、毎年別府行橋には参加しているのに「糸島はもういいかな~」と言ってました(笑)

ぼくもレース中は「もう二度と出るまい。」と思うんですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるようで、後から振り返れば楽しかった思い出に変わってしまいます。

いいのか悪いのか、糸島という地の素晴らしさや、関係者の温かさに触れることで、参加するたびにこのレースが好きになっている自分がいます。

興味のある方は、是非一度参加してみてください♪