脊梁の「霧立越」はのんびりハイク向きのユルユルトレイルでした。

10/27,28で脊梁の「霧立越」を歩いてきました。

霧立越は、脊梁の中でもメジャーかつ初級者から歩ける難易度の低いルートですが、意外と情報が少なめだったので、紹介しておきたいと思います。

その前に、そもそも皆さんは脊梁(九州脊梁山地)はご存知ですか?

脊梁とは「背骨」と同じような意味らしく、つまり脊梁山地(山脈)と言えば、ある地域の背骨に相当するような(分水嶺など)大きな山塊のことを指し、九州脊梁山地は、九州を上下に分断する熊本と宮崎にまたがるちょーでかい山域です。

脊梁については、改めてゆっくり記事にしたいので今回は割愛しまーす♪

さて、今回歩いた「霧立越」ですが、霧立越は熊本の馬見原から宮崎の椎葉まで馬の背で物資を運んだ「駄賃付け」と言われる古道だったそうです。つまり歴史のある道で、昔から多くの人が通っているのでとても歩きやすいです。

今回歩いたトラックデータがこちら
霧立越(ゴボウ畑ー扇山)トラックデータ(20万分の1)

ゴボウ畑登山口(9:05)ー杉越(9:35)ー扇山(9:55)ー(11:20)馬つなぎ場(12:05)ー扇山山小屋(13:55)ー扇山山頂(14:20)
※復路もコースタイムはほとんど変わりません。

一般的に霧立越しといえば、霧立山地の向坂山から扇山までの尾根伝いのことを指すんだと思いますが、今回は五ヶ瀬ハイランドスキー場からゴボウ畑まで上がったので、向坂山に行こうとすると、杉越からピストンしないといけないため、面倒臭かったので行きはパスしましたw

まっつん(猿ver)サムネイル
“帰り寄ろう”とかふざけたこと言ってたよね。キミたち..

ええ、案の定、帰りも寄りませんでした。。

総距離 19.737km
累積標高差(+) 732m

これ往復なんで片道10kmぐらい。のんびり歩いて片道4.5hぐらいかかったので距離こそあるものの、累計標高差は片道で350mぐらいですからね。これぞまさにユルユルトレイル。

のんびりお喋りしながら歩くにはいいかもしれませんね。後半は喋ることなくなると思いますw




それでは、写真で振り返りながら、参考になりそうな情報を載せておきますね。脱線しながらw

五ヶ瀬ハイランドスキー場の駐車場です。
五ヶ瀬ハイランドスキー場の駐車場

ここから先は道がやや悪いです。四駆じゃなくても問題ありませんでしたが、不安な方はここに止めた方がいいかもしれません。まぁ脊梁の中ではマシな方だと思いますが。。

ぼくらはこの先のゴボウ畑に車を止めました。ゴボウ畑の駐車スペースはざっくり5〜6台ぐらいまでだと思います。混む時はスキー場に停めるしかなさそうですね。

ゴボウ畑から稜線に上がるまでの道。
ゴボウ畑から落ち葉の絨毯を歩く

比較的緩やかな道を20分ほど歩くと稜線(杉越)に出ます。

杉越(日肥峠)の案内板
杉越(日肥峠)の案内板

杉越に出ると、いわゆる霧立越のルート上ということになります。北に向かえば、おそら30分もかからず向坂山ピークに着きます。おそらく。。

カシバル峠はスキー場の駐車場のあたりですね。ぼくらは扇山を目指します。

霧立越関所(登山届BOX)
霧立越関所

登山口ではなく、ここにBOXがあるのは粋あえてでしょうねえ。写真では見えませんが、扉の正面には「霧立越関所」と書いてあります。昔はこのあたりに本当に関所があったのかもしれません。

いつもなら相棒が事前に登山届けを用意して持ってきてくれるのですが、今回は計画時点からゆるゆる過ぎたせいか、今回は珍しく用意してなかったので、ここで書いて提出しました。

まっつん(猿ver)サムネイル
そうやって油断してる時が一番危ないんやで!




さ、ここから本番!気合い入れずにのんびり歩きます!

一面落ち葉と苔のトレイル。
苔と落ち葉のトレイル

杉越から扇山方面に歩いて最初のピークは白岩山になります。

白岩山山頂直下の鹿の食害対策の看板
鹿の食害対策協力のお願い

白岩山の石灰岩峰は、九州では最も標高が高い石灰岩地帯で希少な植物が多く、防護柵などで対策をしているとのこと。

ちょうど山頂を挟んで登山道の南北に防護柵が設置されてました。扉の閉め忘れがないように気をつけましょう。

杉越から20分も歩けば、白岩山ピークに到着します。

白岩山山頂からの眺望
白岩山山頂からの眺望

西側が開けていて向霧立山地の山々が広がります。ちょうど1年ぐらい前に縦走したときには、向こうから霧立山地を見て、相棒と「向こう側も歩きたいね。」と言ってたのを思い出しました。

なお、白岩山ピークから扇山方面にまっすぐ向かうと「岩場の難路」となります。自信のない方や慣れてない方は、一旦戻ると、巻き道があるのでそちらから行きましょう。

白岩山ピークから20分ほど歩くと、「水呑の頭」というピークの直下に着きます。

シャクナゲ大群落地の看板
白岩山シャクナゲ大群落地の看板

約10万本のシャクナゲ大群落だそうです。脊梁は標高の高いところでシャクナゲをよく見ますが、開花したときに来たことがないので、一度見てみたいものです。ちょー混みそう…

水呑の頭直下の案内板
水呑の頭分岐

ちなみに、この水呑の頭とされているピークは、国土地理院地図では「白岩山」となっていますのでご注意ください。

先ほどの水呑の頭の直下から少し下ったところに水場の案内板
水場近くの案内板

ぼくらは水呑の頭に水場があると思っていたんですが(実際には行ってないのでわからない)、おそらくこの水場に近いから「水呑の頭」という名前が付いているんでしょうね。

つまり、水呑の頭に水場はないということ。(知っている人いたら教えてください。)




この辺りからぼくの知る脊梁らしい雰囲気になってきます。

脊梁らしいブナ林の尾根道。
九州脊梁らしい景色1

脊梁といえば倒木w
九州脊梁らしい景色2

このあたりでイノシシにも出会いました。(写真には写ってません。)
九州脊梁らしい景色3

水呑の頭から1時間ほどで馬つなぎ場
馬つなぎ場

この辺りはフラットになっているので、ここに馬を繋いで昔の人も休憩したんでしょうか。

郷に従って我々も休憩することにw
馬つなぎ場で休憩

気持ちの良い秋晴れで、のんびり1時間近く休憩しました。

まっつん(猿ver)サムネイル
まぁ今回はゆるゆる計画だからありだよね。




さあ、気を取り直して出発!

馬つなぎ場から5分ほどで現れる分岐の案内。
木浦古道分岐

木浦林道に繋がっているようですが、踏み跡は全くなさそうでしたw

この分岐の後にも、扇山までに地図上には後2つほどはっきりとした分岐がありますが、全てこんな感じの膝の高さにもならないような小さな目印しかないので普通に見落とします。

まっつん(猿ver)サムネイル
っていうか、このタイプの印って登山者に関係ないやつだと思うよね。

そして馬つなぎ場から扇山山小屋まで、ひらすら2時間弱ユルユルトレイルを歩きます。

霧立越がゆるゆるたる所以の一つは、地図上で確認できる小ピークを全て巻くこと。ただでさえ起伏が少ない上に小ピークを全て巻くもんだから、アップダウンが本当に少ない。

まっつん(猿ver)サムネイル
優しいねえ。沁みるねえ。

扇山山小屋に到着
扇山山小屋外観

外見からしてまともそう( ´∀`)

小屋内の様子1
扇山山小屋内1

なんと、薪ストーブ!!しかし薪は一体…持参?

あ、でも枯れ技はそこら中に落ちてるから、それを燃料にして良いなら薪はいらないか。果たして良いものか。。椎葉村の役場に問い合わせしてみた方がいいかもしれないですね。

小屋内の様子2
扇山山小屋内2

綺麗です。銀マットまで備えてあります。こういうとこなら小屋泊もたまにはいいかなって思う。




さ、最後に扇山ピークへGO!20分ぐらいでピークです。

少し登ると、岩場が増えてきます。
扇山山頂のすぐ脇

九州脊梁で6番目、九州で26番目に高い山に着いたー

扇山の山頂標識
扇山の山頂標識

北東側の眺望
扇山山頂からの眺望

歩いてきた稜線。きつくはなかったけどまぁまぁ長かった。

扇山山頂からは360度開けてます。南側に市房山、北西側には祖母傾山系も見えました。

山頂にある案内標識
扇山山頂の案内板

小屋と反対側に下ると内の八重登山口です。

扇山山小屋を含め、霧立越に指定のテント場はありません。事前にネットで調べた小屋から少し上がったあたり(扇山山頂に向かうと右
へ折れていくところの左側です)のフラットな場所にテントを設営しました。

相棒のカフラとぼくのオニドーム。
扇山山小屋すぐ上のフラットなエリアでテント泊

10月末で朝方は氷点下も想定していたけど、5度ぐらいまでしか下がらなかったようです。快適快適。テントが凍ることもありませんでした。




今回はピストンだったので、翌日は来た道をこれまたのんびり戻って下山しました。

烏帽子岳方面の眺望

霧立越はブナ林が中心なので、紅葉の時期の葉はほとんど黄色ですが、ところどころ紅い葉もありました。今回は紅葉の終わりかけだったのでほとんど落ち葉でしたが。

時期的には五家荘が見頃だったのではないかと思います。

まとめ

霧立越の縦走は時間こそかかるものの、アップダウンが少ないのでのんびり歩けるしユルユルトレイルです。変わり映えはしないけど眺望もいいです。ペースも合わせやすいと思いますので、少し多めの人数でも良いかもしれませんね。

また、のんびり歩くなら1泊がいいのは言うまでもありません。ただし、綺麗な小屋があるのでテント泊装備じゃなくてOKです。

気候的に気持ちよく歩ける時期を考えても、どうせならGW前後のシャクナゲの時期か10月後半の紅葉時期がベストなのは間違いないでしょうね。その年によると思いますが、紅葉の見頃は標高から考えても、くじゅうの大船山や三俣山とそれほど変わらないか1週遅いぐらいでしょうかね。

ちなみに霧立越だけなら慣れた方なら物足りないと思う方も多いかもしれませんが、周辺をもっと知ると意外と面白そうなところもありそうです。友人は小屋場(コヤンバ)谷が面白いと言っていたので、小屋場古道もそのうち行ってみたいです。

さて、次の脊梁はどこに行こうかな〜